曽於郡

むかし大隅では、正月2日に、子供たちが集まって、自慢話をするならわしがありました。

ある年、一人の男の子が、口をつぐんで話しませんでした。みんなは、この子を南の国の鬼が島に流してしまいました。子供は、鬼に相談を持ちかけ、鬼に食われる前に島を見物する事にしました。子供は千里(4千キロ)棒と2千里棒を見つけ、鬼のすきを見て、千里棒を持ち出し海を一かきしました。鬼どもは、2千里棒を持ち出し後を追いかけました。子供は千里先の大隅の山中に落ち、鬼どもは、2千里先まで飛ばされました。こうして、子供は助かりました。

この日が正月6日で、モロムギの葉とタラを門口にさしてかざってあったので、今でも、6日にはこのならわしが続いています。
 

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