ガン予防に

●症状と原因

 ガンとは、イニシエーターといわれる発ガンをしかける物質とプロモーターといわれる発ガン促進物質によって正常細胞が、突然変異を起こして、腫瘍細胞に変化する事で引き起こされる組織細胞の機能障害をいいます。
 ガン遺伝子は、イニシエーターとプロモーターと言われる発ガン物質に刺激されて活性化し、ガン細胞へと変貌していきますが、ガンはあらゆる細胞に発症する可能性があり、発症した部位によって胃ガン、肺ガン、乳ガンなどの名前がつけられます。ガンの成り立ちは同じでも、それぞれのガンによって症状や原因は異なります。日本人に多いガンの特徴は以下の通りです。

@肺ガン
 原因の第一はタバコです。タバコの煙には200種類以上もの発ガン物質が含まれており、喫煙期間が長いほど、1日の喫煙本数が多いほど、肺ガンにかかりやすくなります。また、クルマの排気ガスや大気汚染などの環境要因も見落とせません。
 症状としては、咳や痰が急に多くなったり、風邪や肺炎のような病状が続くことです。痰は赤や茶色の血痰が出たら注意を要します。胸や背中の痛み、呼吸困難が起こる事もあります。

A胃ガン
 原因の第一は、塩分の取りすぎです。塩分自体に発ガン性はありませんが、過剰な摂取が胃の粘膜を荒らし、発ガンの素地を作ります。ここに、こげた焼き魚やアクの強い山菜などが加わると、 イニシエーターとなってガン化の危険が高まります。
 症状としては、初期のうちは胸やけ、ゲップ、食欲不振、吐き気、胃の痛みなど、他の胃腸障害とほとんど区別がつかないようです。

B大腸ガン
 動物性脂肪の摂取が増えると、それを分解・吸収する胆汁酸の分泌が増えます。この胆汁酸が大腸の中で発ガン物質に変わるのです。また食物繊維の少ない食事は便秘の原因になり便が大腸に長くとどまっていると便の中の有害物質が腸壁を刺激してガン化を促進します。
 ガンのできる部位によって多少異なりますが、血便、排便異常、腹痛などの症状が現れます。

C乳ガン
 原因の第一は脂肪の取りすぎです。脂肪を分解する胆汁酸は、女性ホルモンの分泌を活発にします。女性ホルモンは発ガン因子ではありませんが乳腺細胞をガン化しやすくします。また、脂肪のとりすぎは、発ガン物質である過酸化脂質の増加につながります。
 乳ガンは、自己検診できる唯一のガンです。乳房のしこりに触れたり、ひきつれがあったらすぐに検査しましょう。

●ガン予防のおすすめ健康食材

 正常細胞が、ガン細胞に変わり、ガンとして発見されるまでには、長い年月がかかります。その間、体内の免疫力が高い状態で、維持されていれば、ガン化を防ぐことができます。つまり、ガン化を防ぐために原因となる発ガン物質を体内に入れない、入れてもそのつど毒消しをするという努力が必要な訳です。食べ物で、ガンの35%は防げるといわれていますが、ガンの予防・抑制に日々の食事は、重要な役割を果たしています。なお、ガンを予防するおすすめの健康食材は、以下の通りです。

@緑黄色野菜類
 にんじん、ほうれんそう、春菊、ブロッコリー、かぼちゃ等の緑黄色野菜は、Bカロチン、ビタミンA・C・E、食物繊維を多く含んでいますが、これらの栄養素は、発ガン性物質である活性酸素を除去し、ガン化しかかった細胞を正常細胞に戻したり、身体の免疫力を高めてくれます。

A大豆
 大豆に含まれるサポニンやビタミンEは、毒性が強く、体内で正常遺伝子を傷つけ、ガン化を促進する過酸化脂質の生成を抑えたり、分解する作用があります。

B緑茶
 緑茶に含まれるタンニンは、活性酸素自体を除去する抗酸化作用があり、細胞のガン化を抑えてくれます。

Cサバ
 サバには、DHA、EPA、タウリン、ビタミンB2・Dが多く含まれていますが、このうち、DHA、EPAがガン細胞の発生を抑えるだけでなく、ガン細胞の増殖を遅らせたり、転移を抑制する働きがあることが、明らかになってきています。

Dキノコ類
 マイタケ、霊芝、シイタケ、サルノコシカケ、アガリクスなどのキノコ類に含まれるBグルカンは、ウィルスやガン細胞のように、生体にとって異物となるものから体を防御する免疫力を高める効果があると言われています。

(注)ガンを予防するには、Bカロチン、ビタミンA・C・E、タンニン、食物繊維といった栄養素をバランス良くとる事が必要です。更に、タバコ、塩辛いもの、ひどく焦げたもの、カビの生えたものを避けて、疲れをため過ぎないように気をつけましょう。

 

 

動脈硬化予防のアイディア料理

サバとキノコのゴマみそ煮★

●材料

●作り方

サバ・・・1尾
しめじ・・・50g
えのき茸・・・50g
しいたけ(大)・・・3枚
だし汁・・・1カップ半
酒・・・大さじ2杯
みそ・・・大さじ2杯
練りゴマ・・・大さじ2杯
三つ葉・・・5本

 

  1. サバは3枚におろして、一口大に切る。しめじ・えのき茸は石づきを取って半分に切る。しいたけは、軸を取り、薄切りにする。三つ葉は3cmの長さに切る。

  2. なべにだし汁を入れて熱くし、酒、サバ、キノコを入れて、煮立ったらみそ、練りゴマを入れて落し蓋をして中火で煮る。

  3. 器(皿)に、”2”で仕上げた食材を盛り、三つ葉を散らす。

●食後の効果

 大衆魚の中ではDHA、EPAの含有量がもっとも多いといわれるサバ。特に秋サバはDHA、EPAともに含有量がダントツです。従って、ガンの予防にはもってこいの食材です。一方、キノコ類に含まれる多糖類(Bグルカン)は、免疫力を高め、発ガンを抑える作用があるといわれており、一緒に食べれば効果は倍増。また、キノコ類に豊富な食物繊維は、大腸ガンの予防にも役立ちますし、ゴマには抗酸化作用のあるビタミンEやセサミンが含まれていますので、発ガンを抑える事ができます。

 

 

がん予防キーワード

がん予防に関するキーワード

●食材キーワード

緑黄色野菜類  キノコ  大豆  緑茶  サバ

●症状キーワード

肺ガン  胃ガン  大腸ガン  乳ガン

 

BACK

Internet Explorer ver6.0以上/モニタサイズ1024×768 推奨

企画運営:株式会社AIA 〒893-0005 鹿児島県鹿屋市共栄町8-6
Copyright (C) 2003 b-post.com. All Rights Reserved
.