冷え性とは?

●症状と原因

 冷え性とは、背中や腰など特定の部位が冷えるというように、外気温がそれほど低くないのに、特定の部位が冷たく感じる症状をいいます。冷え性は女性に多く、更年期障害の一つに数えられるほか、思春期にもよく見られます。また、冷房のきいたオフィス環境の中では、俗にクーラー病といわれる冷え性が、若い女性を中心に急増しています。冷え性は病気ではなく体質ですが、放置すると膀胱や腎臓の病気を引き起こしたり、不妊症になることもあるので、注意が必要です。
 冷え性の原因ですが、基本的には、血行不良や貧血から起こります。脂肪分の多い肉類や甘いものを食べ過ぎると、血液がドロドロして循環が悪くなり、おけつ状態を起こしますが、これが血行不良による冷え性の原因です。
 クーラー等による冷え性は、冷えた状態が続く事で皮膚の温度調節機能がはたらかなくなったり、血管が収縮して血行が悪くなってしまうことが原因で起こります。
 女性に多い貧血も末端への血行がとどこおり、冷え性の原因となるので留意しましょう。
 

●冷え性予防のおすすめ健康食材

  冷え性予防の基本は、血行を良くして体を温める食材や、貧血に効用がある食材をとる事が一番です。血行を良くする食材や体を温める食材等には、以下のようなものがあります。

@ニンニク
 強壮薬としても長い歴史を持ち、中国では漢方生薬の一つとして使用されています。ニンニクには、アリシン等の成分が含まれており、これらの成分が過剰なコレステロールを除いて、血液の流れを良くしてくれます。

Aゴマ
 ゴマは良質なタンパク質をはじめ、脂質、セサミン、ビタミンB1、B2等を豊富に含みますが、血行を促進し、細胞を元気にするビタミンEも豊富に含むので、冷え性予防にはもってこいの食材です。また黒ゴマには、鉄やカルシウムも多い事から貧血予防、精神的な安定作用も得られます。

Bヨモギ
 お灸のモグサにヨモギの裏毛が使われるように、ヨモギの製油には、血行の循環を良くする作用があり、末梢まで栄養と酸素を運んでくれますから、ヨモギ茶は冷え性の改善に役立ちます。

Cあずき

 あずきにはタンパク質、脂肪のほか、サポニン、カルシウム、リン、鉄、ビタミンB1、B2などの有効成分が含まれていますが、このうちサポニンとカルシウム、鉄分が血行を良くし、貧血を防いでくれます。

D朝鮮人参
 自律神経の乱れからくる血行不良や貧血には朝鮮人参が良く効きます。朝鮮人参には、強すぎるものを抑え、弱すぎるものを活性化する調節機能があり、自律神経のバランスを整えるのです。

(注)上記の他、血行を良くする食材には、シイタケ、アロエ、大豆、ドクダミ等があり、体を温める食物としては、ショウガ、シソ、サンショウ、トウガラシ等があります。

 

 

冷え性予防のアイディア料理

アナゴの柳川風★

●材料

●作り方

焼きアナゴ・・・2尾
ごぼう(太いもの)・・・1本
酢・・・少々
卵・・・3個
万能ネギ・・・3本
調味料A
 ○ダシ汁・・・1と1/2カップ
 ○酒・・・大さじ2杯
 ○みりん・・・大さじ2杯
 ○砂糖・・・大さじ1杯
 ○しょうゆ・・・大さじ4杯
 ○塩・・・小さじ2/3杯

 

  1. アナゴは1.5cm幅に切る。ごぼうはささがきにして水にさらし、酢を入れた熱湯で茹でる。

  2. ”調味料A”の調味料を合わせておく。卵は割りほぐし、万能ネギは小口切り。

  3. 鍋に ”1” のアナゴと水気を切ったごぼうを入れ、 ”2” の合わせた調味料を加えて中火で煮る。

  4. ごぼうが柔らかくなり、煮汁が多少煮詰まった頃合いをみて、強火にして卵をまわし入れる。蓋をしてお好みの固さに火を通す。

  5. ”4” に万能ネギを散らす。

●食後の効果

 アナゴはウナギと形も栄養成分も似通ったところがありますが、ウナギほど脂質が多くないため、さっぱりといただけます。ビタミンAやタンパク質、カルシウム、ナトリウム等が豊富なほか、リン、鉄等の微量ミネラルも多く含まれています。そのため、冷え性の予防にはお勧めです。
 また、ごぼうは食物繊維が豊富なためコレステロールを低下させたり、大腸ガンを予防するなどの効果も期待できます。

 

 

冷え性キーワード

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●食材キーワード

ニンニク  ゴマ  ヨモギ  あずき  朝鮮人参

 

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