生活習慣病　＋目の病気

	目の病気予防に
	●症状と原因
	目の周囲には、数え切れないほどの毛細血管がはしり、目に栄養と酸素を供給しています。また、レンズの部分には、厚水が血管から結成を受取り栄養を送っています。この毛細血管にコレステロールや中性脂肪が付着したり、動脈硬化で血行が悪くなったりすると眼精疲労をはじめとする、さまざまな目の病的な症状が出てきます。目の病気としては、以下のようなものがあります。 ①白内障　白内障とは、水晶体が白く濁って視力が低下する病気で、60歳を過ぎると、誰でもかかる可能性がある病気です。水晶体はタンパク質でできており、毛細血管が詰まって栄養失調、酸欠状態が続くと、このタンパク質が変性し、かすむ、まぶしい、ものが二重に見えるなどの視力障害が起こります。なお、濁りが虹彩の間の覗き窓にあたる部分の水晶体まで達すると、見えなくなってしまうので気をつけましょう。 ②緑内障　眼圧を維持している厚水がうまく流れ出ず、眼圧が異常に高くなる病気です。厚水の排出路であるシュレム管が詰まって起きることが多く、頭痛、吐き気、眼痛などの症状を訴え、電球のまわりに虹のような輪がかかって見えることがあります。放置すると失明する恐れもあるので注意しましょう。 ③網膜剥離　眼圧を支える中心部の硝子体が老化によって変質し、網膜がひっぱられて出血し、外をつつむ脈絡膜から一部はがれてしまう病気です。前兆として、虫やゴミが目の前を飛んでいるように見える、飛蚊症が起きやすくなります。
	●目の病気予防のおすすめ健康食材
	目の疲れやいろいろな病的症状を起こすおおもとは、目の周囲の毛細血管が詰まったり、そこを流れる血流が悪くなる事です。従って、毛細血管が詰まらないように、血管にたまったコレステロールや老廃物をかきとったり、血中の脂質を減らして血液の流れを良くする食材がおすすめです。このような食材としては以下のようなものがあります。 ①菊花　菊花は、細い毛細血管の血管壁をきれいにし、血液を流れやすくするために、目の病気の予防には、一番良いと言われています。 ②ヤマイモ　ヤマイモは、非常に滋養豊かな食材で、衰えた目に栄養を送ってくれます。また、古くから糖尿病薬としても知られており、糖尿病性白内障の改善にも効果があります。 ③枸杷（クコ）の実　枸杷の実は、漢方では、枸杷子といい、疲れた目に活力をもたらし、視力減退や眼精疲労を回復します。 ④鯉の肝　鯉の肝の中には、目の血行を非常によくするチクリノールという物質が入っており、昔から眼精疲労の特効食として、良く知られています。 ⑤ブルーベリー　最近、目に良いと話題になっているのがブルーベリーです。ブルーベリーには、アントシアニンという色素が含まれており、これが、目の網膜にあるロドプシンの安定性に寄与し、網膜の感度を高めるとともに、血行を促してくれます。これらの作用により、目が疲れにくくなったり、視覚の機能が向上したりする事になります。（注）上記以外に、目の病気の予防に役立つ食材としては、大豆、シイタケ、ニンニク、ニラ、ショウガ、海藻類、ホウレンソウ等があります。

	目の病気予防のアイディア料理
	ウナギのひつまぶし★
	●材料	●作り方
	ウナギの蒲焼き･･･1尾ねぎ･･･1本酒･･･小さじ2杯ウナギたれ･･･1/4カップごはん･･･4人分おろしわさび･･･適量刻みのり･･･適宜	ウナギの蒲焼きは、縦半分に切って、端から7～8mmに切り、酒をかけてラップフィルムをかけ、電子レンジで約1分加熱する。ネギは小口切りにする。ごはんに”1”で準備したものと、わさび、ウナギのたれを入れて、良く混ぜ合わせ、刻みのりを散らす。 ”2”で料理したものを4人分に振り分ける。
	●食後の効果
	ウナギは、目の健康には欠かせない、ビタミンAや網膜の明暗の感受性を高め、眼精疲労を取り除いてくれる、ビタミンEもたっぷりなので、白内障や夜盲症など、特に視力の低下が気になる人にはお勧め。　また、ねぎをたっぷり使うことで、ウナギをあっさり食べられるだけでなく、ビタミンA、ビタミンEの吸収を高め、食物繊維も摂る事ができるので、便秘の改善にも役立ちます。なお、ビタミン類はねぎの青い部分に多く含まれているので、捨てずに使いましょう。

	目の病気キーワード
	目の病気に関するキーワード★
	●症状キーワード
	白内障　　緑内障　　網膜剥離
	●食材キーワード
	菊花　　ヤマイモ　　枸杷（クコ）の実　　鯉の肝　　ブルーベリー