コメの種類については、育成場所、性質、用途、品種、形状等の違いにより以下のように分類されています。
水稲栽培例:美里吾平(うましさとあいら)のイクヒカリ
コメは、育成する場所の違いにより、水稲と陸稲に分類されます。
水稲は、水の中で栽培されるイネで、我々が良く知っているものです。
陸稲は、水の中ではなく、畑に種をまいて育てるコメです。
日本では、陸稲の栽培はほとんど見られません。
うるち米
コメの性質の違いによる分類として、「うるち」と「もち」があります。
コメにはでんぷんが含まれていますが、でんぷんはアミロースとアミロペクチンに区別され、このアミロペクチンが7割から9割程度含まれているのが「うるちコメ」で、アミロペクチンのみ含まれているのが
「もちコメ」です。
つまり、アミロースが多く含まれば含まれるほど、粘らない、パサパサした感じのコメになります。
日本酒の原料に
用途の分類としては、酒米、飯米、もち米等があります。
酒米は、日本酒づくりに使われる米であり、飯米は我々が主食にする米のことであり、もち米は餅づくりの材料にされます。
なお、これらの他に、あられ、味噌、醤油等の造りに使用される米もありますが、それらは「くず米」と呼ばれています。
ジャポニカ米
コメの形状による分類としては、インディカ米、ジャワニカ米、ジャポニカ米があります。
我々が普段、目にするのは、太くて短いジャポニカ米です。
インディカ米は、細長い形状をしています。
ジャワニカ米は、ジャポニカ米に似ていますが、ジャポニカ米より、大型の形状をしています。
イクヒカリの苗
我々消費者が、米の種類で気にするのはコメの品種です。
酒米には、山田錦、雄町、などがあり、飯米には、コシヒカリ、あきたこまち、などがあり、もち米には、ヒヨクモチ、ヒメノモチなどがあります。
我々の主食である飯米の品種は、有名なものは品種名をそのまま商品名として売られる事が多いようですが、多くの場合独自のブランド名を付けて売られているようです。
ちなみにイクヒカリは、コシヒカリ品種のひ孫にあたります。