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いよいよ最終日スタートです。8時20分にロビーに集合だったのですが、8時あたりから、みんなぽつぽつ集合しはじめました。5分前行動どころではありません。外国人の方は時間にルーズだという認識だったので、思わず「なんで、そんなに時間前行動ができるんですか?」とベトナムの女性に聞きました。すると「日本人が、みんながそういう風にしているから。」と。郷に入ればなんとやら・・・ですが、その国のルールを素直に守る心に朝から感動しました。
集合予定の20分間際になり、姿の見えない留学生3名がいたのですが、こちらは朝食の時間を勘違いしてしまったそうです。気の毒なことに朝食抜きに。時間の告知は、口頭だけでなく、ちゃんとボードに書いて見てもらうなどした方が良かったなと反省しました。
さぁ、みんなが揃ったところで、今回お世話になったかのや大黒グランドホテルの前で写真撮影をして、今日の一番目の目的地「かのやばら園」へ。
雨の日に撮影したコスモス畑。ほんとにすごいんですよ! |
かのやばら園では、丁度、秋のばらまつり期間中です。秋のバラは春の華やかさとは違い、一本、一本をじっくり鑑賞します。秋ということでコスモスも見ごろを迎えていて、時間が許せば、コスモスの前で写真を撮りたかったです。 「時間が許せば・・・」 そうなんです。かのやばら園では、時間にかなりの余裕をもっていたのにも関わらず、時間オーバーしてしまいました。ですから、時間調整のため、かなり右往左往しました・・・。予定通りにいかないことってあるんですよね。こういった時にこそ冷静さを保つことの大切さを学びました。 時間オーバーの原因は折り紙で「ばらを折る」のがとても難しかったことです。通常ですと30分で折れるそうなのです。しかし、言葉が上手く伝えられないことを考慮して1時間で設定していましたが、結果30分オーバーでした。先生が「折り紙で鶴を折るより、とっても簡単です♪」とおっしゃったのですが、これがまた、ものすごく難しくて!折り紙マスターのあやみさんも、手こずるほどの難しさです!!留学生が折り紙を一生懸命している姿はとてもかわいらしかったのですが、事前にVisitOsumiスタッフもレクチャーを受け、折れるようになっておけば、もっとスムーズにでき、交流ももっとできたのにと、ここでも反省です。
折り紙を終え、かのやばら園内へ。ばららちゃんが鹿屋市の協力で特別に来てくれて、みんなにバラのポプリをプレゼントしてくれました。一人一人に挨拶をして渡す姿の、なんとかわいらしいこと♪♪ ばららちゃんからのプレゼントを受け取った後は、先ほど折り紙で折ったバラの花を片手に一緒に記念撮影しました。 せっかくかのやばら園に来たのに、園内を見学できる時間がほんのちょっぴりしかなかったことが残念でなりません。 |
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15分遅れで到着した榮樂寿司さん。なんと、そこで出迎えてくださったのは、今回とてもお世話になった鹿屋市の観光関連の方や鹿屋市国際交流協会の部長さんたちでした。 お礼もそこそこに、促されるまま店内へ。玄関には「本日貸し切りです」と掲げてあります。今回の企画は事業者様の自腹企画です。私たちのために稼ぎ時の時間を割いて、鹿屋市の活性化のためにと協力してくださっているんだと改めて感謝です。 榮樂寿司さんの2階の宴会場が、握り寿司体験の会場です。用意されたテーブルの上にはお寿司の材料が並べてあります。それぞれ席につき、大将から寿司の成り立ちや美味しい食べ方の説明を受けました。
寿司を握る前に手を洗い、いよいよプロが教える握り寿司体験スタートです! まずは大将から寿司の握り方を教わります。手に酢をつける意味や、ご飯の量、握り方、ネタやワサビのとりかたなど、ゆっくり、ゆっくり丁寧に教えてもらいました。 こんな機会、滅多にありません。みんな食い入るように真剣に見ています。続いての2貫目は、さすがプロ!と言わざるを得ないほどのスピードで 、「わぁ!」っと驚く歓声の中、握ってくださいました。 本当に早業でした。なんたって観光バスが停まる榮樂寿司。最大60名ものお客様が入ります(頑張ればそれ以上)。この早業でないともてなせませんよね!さすがです!! プロの技を間近で体感したあとは、いよいよ本番です。寿司桶を自分で握った寿司で彩っていきます。 今回の握り寿司はコンテストになっていて、大将が審査を行い、上位3名にはプレゼントがあります。でも、みんなプレゼントが目的ではなく、純粋に寿司を握ることを心から楽しんでいました。出来上がったお寿司は、本当に、みんな初めて握ったの!?と思うくらいの出来栄えです♪
みんなの寿司桶がきれいに埋まったところで、お昼です。今回の昼食は、自分で握ったお寿司を食べるのですが、なんと、ナイジェリアの女性の方が「生モノが苦手なんです 。食べられません。」と・・・。 事前アンケートでは食物アレルギーのことは聞いていたのですが、生ものが食べられるかどうかなどまでは聞いていません。世界中で生ものを食べる地域は珍しいのです。そこは考慮すべきだったと反省です。 しかし、反省したところで、お腹は満たりません。 お昼抜きはきついので(この方、朝ごはんも時間を間違え食べ損ねているのです・・・)、目の前のセブンイレブンでスパゲッティを調達してまいりました!もちろん、ナイジェリアの方が握ったお寿司はVisitOsumiスタッフで美味しくいただきました。 バスの運転手さん、ガイドさん、社長と一緒に榮樂さんの握りたてのお寿司を堪能して、午後からの活力をじっくり貯えました。 お昼ごはんを終え、いよいよコンテストの結果発表です。 3位は鹿児島県のブラジルの女性、2位は熊本県の中国人の男性、そして輝く1位に選ばれたのは福岡県のペルーの男性でした。この方は、ペルーに帰ったら日本食のお店を開きたいと言っていました。今回のすし握り体験がお店のメニューに活かされると 嬉しいですよね!楽しみです!! |
バスは鹿児島市内へ向かうルートへ。
まずは荒平天神です。この日は曇り空で残念だったのですが、荒平天神に到着すると、ほんのちょっぴり、太陽が顔を見せてくれました。荒平天神の説明はバスの中で済ませているので、自由に散策してもらいました。
条件が重なった時の荒平天神。道が海で閉ざされます。 |
海と神社・・・!いいですよね!満ち潮など条件が重なると、通れなくなるのですが、今回は大丈夫です。みんな本殿までお参りに行ったり、海の透明度や波を楽しんだり、めいめい過ごしています。そんな様子を眺めながら、ふと感じたことがありました。 それは「孤独」という気持ちです。 留学生は当たり前ですが外国から来ています。きっと友達と一緒にというわけではないと思います。知らない土地に、言葉が通じず、気持ちをちゃんと伝えることができない土地に、たったひとりでやってきて、勉学に励む。日本を学ぶ。それに対して、わくわくする気持ちというのは大いにあると思います。きらきらした希望にあふれているでしょう。でも、その気持ちに反して、やはり一人なんです。母国の両親や友達とSNSやスカイプ(TV電話)で顔を見て、言葉を交わすことができても、距離はあります。温もりを直に感じることはできません。また、同じ志を持って日本にやってきた人と、簡単に打ち解けるのも難しいのではないでしょうか。そう思うのは、自分の性格によるもので、外国の方の気質とは違うのかもしれませんが・・・。 そんなことを考えながら、旅行でその場所、場所に感動するのはもちろんなのですが、そこで知り合った地元の人と、どれだけ心からの交流ができたのか、温かい気持ちを感じることができたのか。それが留学生の抱えている「孤独」をどれだけ包み込み癒すことができるのかというのが、こういった企画で・・・、いえ、これは外国人だ、日本人だというのは関係ないと思います。 |
相手は同じ人間なんです。
ですから、場所より強烈に思い出に残るのは、そこにいる「人」なんだと思いました。
場所はキッカケに過ぎず、そこにリピートしてもらうためには、また、ここに来たいと思ってもらうためには、その旅行者に接する「人」が鍵なんだと思いました。
(まぁ・・・鹿屋市・大隅半島はそのキッカケ作りができていないのですが・・・。でも、今回の事はキッカケの一つですよね!)
「あ。この場所ステキだな。行ってみたいな。」
「この場所で、あの人に出会った。」
「あの人はとても親切で、私が困っていることを自分のことのように一生懸命に対応してくれたな」
「またあの人に会いたいな。」
「あの人が頑張っている鹿屋市っていいところだな。」
ざっとこんな流れなのではないでしょうか。
なので、やっぱり損得が見え隠れするような心で接しても、なにも生まないのではないでしょうか?
みなさん、好きな相手に、心からお世話になっている人に、損得を考えて、動いていますか?
きっと、自然と、こうしてあげたい・・・、笑顔が見たいと思って、いつの間にか行動しているのではないでしょうか?
荒平天神でのんびりしたあとは、最終見学場所の垂水市の木場商店へ(垂水大豆館)向かいます。
ちなみに、老体に鞭打ってがんばった社長は、腰が疲れに疲れてここでリタイアです。
木場商店さんに入ると、さっそくお茶でもてなしてくれました。みんな喉が渇いていたので大喜びです。 席につき、木場商店さんの話を聞きながら、目が行くのは木場商店さんのお醤油を使ったソフトクリームです。 「えっ!?お醤油のソフトクリーム??」と驚きながら、恐る恐る口をつけていましたが、その味にびっくり!みんな美味しそうに食べていましたよ。もちろん、VisitOsumiスタッフも美味しく いただきました。 お醤油のアイスクリームを堪能したあとは、醤油・味噌工場の見学です。話によると、作る前日にはヨーグルトや納豆などをを食べてはいけないといった話や、工場内の壁がなぜ黒いのかなど、お醤油や味噌作り以外にも興味深い話を聞くことができました。 留学生の中にはお醤油が好きな方も多く、応募者の中には鹿児島の甘いお醤油が大好きで、鹿児島に留学してきましたという方もいました。それほどファンが多い鹿児島のお醤油。
もちろん木場商店さんも例に漏れず、県内外からの注文や口コミもすごいんです!!鹿児島県民は、鹿児島のお醤油でないと、本当にダメ
なのですが、それは県外の人にも浸透していっているようですよ♪ 今回特別に季節限定販売のお醤油キャラメルやお味噌キャラメルを、おみやげとして作ってくださったのですが、みんなの口にあったかなぁ・・・と気になっております。 |
木場商店さんを後にして、バスは一路桜島フェリーへ。 本当にお天気が良ければみんな大喜びだったと思うのですが、バスの中では、すやすやモードの方が多かったです。みんな疲れてきたようです。 バスの運転手さんのはからいで、お手洗い休憩で立ち寄った展望所も、お天気だったら迫力ある桜島を見ることができたのですが、この日は雲隠れ。でも、みんな桜島を見る元気は残っていなかったかもしれませんね。 ここで、今回の旅行の最大の功労者である鹿屋市国際交流協会のスティーブンさんと、李さんとはお別れです。上着をふって元気よく見送ってくれました。本当にありがとございま した!! |
潜水艦が見えたようです。 |
予定より一便遅れで乗船しました。留学生は外の空気を吸いにフェリーの甲板へ。あやみさんやみわさんは、留学生がどういった手段で帰るのか聞き取り調査へ(運転手さんに予定の場所ではなく、留学生が帰りやすい場所で降ろしてもらうためです)。 バスに一人残った私・・・。充電の切れたスマホをカバンに押し込み、白いボードを前に思案しておりました。 「旅行に参加してくださり、ありがとうございます。気を付けて帰ってくださいね。また会いましょう」ってなんて言うんだろうと・・・。 せっかく参加してくれた留学生を見送るのに、「バイバイ」だけではいけないだろうと思ったからです。ここは 下手な英語を話すのを恥ずかしがっている場合ではなく、勇気を振り絞って感謝の気持ちを伝えなければならない場面だというのは、ものすごくわかっているのですが、みんなを前にしたら、 緊張しすぎて絶対に言葉に詰まる自信があったので、これは書いておこうと思ったのです。 なのに・・・。 なんで今頃、そんなことを思いつくのでしょうか。なんでスティーブンさんがいるときに思いつかなかったのでしょうか・・・!!! 激しく後悔しながら一生懸命考えた単語が、このページの冒頭にあった写真です。あのつづりで合っていたのでしょうか・・・? 言いたいことが伝わったのでしょうか?? |
解散予定時刻より少し早目に、到着することができました。 さぁ・・・お別れの時間です。 ボードを胸の前にかかげて、ものすごくたどたどしい発音で、語りだします。
ほろり・・・。
きてしまいましたねぇ・・・。 遠足は家に帰るまでというのは十二分にわかっているのですが・・・。 ここまで誰一人、けが人がでることなく、病人がでることなく、死人がでることなく、無事、たどり着けたことにほっとしたのです。
旅行企画は楽しいことだけではありません。 ほっとしたところで、この2日間での出来事が、ぶわっと思い出され ほろ、ほろり・・・。止まりません。 こんなに優しい留学生があつまってくれて、本当によかったなぁ・・・。 初めての企画で、この人たちに出会えて、なんて私は恵まれているんだろうかと思ったのであります・・・。 |
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