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T.焼酎作りはどこから伝わってきたのでしょう?
    

    


 

    焼酎は、紀元600年代に中国王朝唐の時代の太宗から対馬の宗貞茂に贈られたのが記録に残る最初と言われていますが、色々な説があってはっきりとは分からない のが実情のようです。日本で初めて焼酎が製造されたのは、琉球王朝の時代で、15世紀末の頃だと言われています。これが、後のいわゆる泡盛です。  
 16世紀の半ば頃、鹿児島のさつま半島の南端の山川港に寄港したポルトガル人が友人に宛てて書いた手紙の中に、米から作った焼酎に関する内容が確認されているので、16世紀には米を原料とした焼酎作りが鹿児島に伝わっていたという事になります。従って、当初は鹿児島でも米やひえ等の雑穀を原料とした焼酎作りが一般的だった事が伺えます。
U.なぜ、鹿児島は唐芋焼酎になったのでしょう?
    鹿児島では、今日、唐芋焼酎が一般的です。17世紀の初めに沖縄から唐芋焼酎が伝わってきたのを境に、唐芋焼酎が作られ始めたと考えられています。鹿児島のシラス台地という唐芋栽培に適した土地柄もあって、急速に唐芋焼酎作りが広まったようです。
 実際に、唐芋焼酎を本格的に作り始めたのは、18世紀初頭、前田利右衛門という人が、琉球から唐芋の苗を山川に伝えた以降の事だと言われています。要するに、庶民の酒である焼酎作りの原材料に高価な米を使う事は、勿体なかったというのが、唐芋焼酎になった原因のようです。

 
 
V.余談ですが、焼酎の分類について
     焼酎の「焼」は加熱の事で、「酎」は重醸、造りかえした濃い酒の意味だそうです。焼酎は、大別して二種類あります。
  1) 焼酎乙類(本格焼酎)
    米や麦、唐芋、トウモロコシ等のでんぷんを麹で糖化すると同時に酵母で発酵させ、そのもろみか、もろみを搾った後の酒粕を単式蒸留器で蒸留したアルコール分45%以下のものを酒税法上、焼酎乙類と言い、本格焼酎と呼ばれます。
 また、本格焼酎は製造法上、もろみ取り焼酎と粕取り焼酎に分けられ、前者は二次もろみに使うでんぷん質原料によって、米焼酎、麦焼酎、唐芋焼酎、そば焼酎、黒糖焼酎等と呼ばれています。
 後者は、清酒を製造した時の副産物である酒粕を原料として作ったものです。昭和50年代頃から各種焼酎が出回るようになり、焼酎ブームとなって、広く市場に浸透してきています。
    2) 焼酎甲類(ホワイト・リカー)
       糖蜜等の農産物を原料に、これをアルコール発酵させ、連続蒸留機で純度の高いアルコールを取り、これに水を加えてアルコール分36%以下にしたものを焼酎甲類と言い、別名ホワイト・リカーと呼ばれています。味や匂いがほとんどない事から、木の実や野の花等を使用したリキュール作りにはもってこいのものとされています。
 

 

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