�T．唐芋（さつまいも）作りは、土作りから
	唐芋焼酎の材料であるさつまいもの品種としては、コガネセンガンやジョイホワイト等があります。さつまいもは、食物繊維やビタミンC、Eが豊富な食品としても知られていますが、 さつまいも作りの基本は、土作りから始まります。さつまいもは、土壌を選ばずやせた土地でも良く育つので、ほとんど失敗が無いとはいえ、苗を植える前に、しっかりとした土を作っておくことは必要です。 　まず、日当たりが良く水はけの良い場所を選び、日本の土地に多い酸性土壌を中和し、苗の成長を支える元肥は、有機質肥料（ 堆肥、腐葉土、油かす、鶏糞等）と化学肥料を混ぜて、しっかりと耕しておかなければなりません。苗を植える5〜7日前になったら、畝を作ります。畝は、水はけや空気の通りが良く、土の温度が上がり易いように高めにするのがポイントです。
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�U．コガネセンガンの苗の選び方
	苗を選ぶ時は、緑色が濃くて葉が厚く、茎が太くて節の間が短い、全体的に見てしっかりとしたものを選びます。茎が細くてひょろ長く間延びしたようなものや、葉の厚みが無くて弱々しいもの、葉の色が薄いものは避けます。また、葉の裏や根元等も良く点検します。虫の卵が付いていないか、病気による斑点等が出ていないかにも注意します。苗は乾かないように気を付ければ、何日かは保存は出来ますが、なるべく植付けの直前に購入するようにしましょう。
�V．コガネセンガンの作付手順
1) 植付け
	苗の植付けは、だいたい5月から6月です。施した畝と平行に株の間を30cm以上あけて、浅く（5〜7cmくらい）植えていきます。苗の植え方としては、水平植え、船底植え、斜植え等があります。葉は土の上に出します。もし、苗がしおれ気味になっていたら、植える前に茎を1cmほど切って、1時間程度、水に浸けておきます。
2) 水遣り
	植えて2週間前後で根が伸びてきます。畑に湿り気があれば、水を遣る必要は無いのですが、植え付けて1週間以上たって葉がしおれてくるようなら、水を遣ります。特に、暑い夏場は、根元や繁った葉の間を見て、蒸れているようなら、朝早く水遣りをします。
3) 除草
	新しい芽が伸びてきたら、雑草を取り除きます。さらに盛夏には2度ほど除草をします。
4) 追肥
	一般的にさつまいもに追肥はほとんど必要ないと言われていますが、肥料が不足してくると葉の色が悪くなったり、全体的に元気が無くなってきます。状況を見て、必要な時に追肥を実施しましょう。追肥をする場合は、畝と畝との間に一掴み程度の化学肥料を撒き、軽く耕してから土寄せをします。
5) 病害虫
	病気の心配はまずありません。害虫はあまり発生しませんが、まれにコガネムシの幼虫等が出る事があるので、サイアノックス、ベニカ等を散布して駆除しましょう。
6) ツル起こし
	夏以降、ツルの途中からどんどん根が出てきて、ほっておくと芋が太くならないので、ツルを持ち上げ根を切る必要があります。ツル起こしは8月下旬と9月下旬くらいの2度行います。なお、10月〜11月が収穫時期です。

　

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