(2)豚の品種
肉用豚を生産するための主な品種は、5種類です。
1)ランドレース種
デンマーク原産。
ベーコンタイプの豚で、頭・首が軽く、たれ耳。
胴伸びがよく、後躯も豊かで全体にスマート。
発育が早く、産子数も多く、育成率も高い。皮膚は白色。
成体の体重は、350〜380kg。各国で改良が進められている。
2)ハンプシャー種
アメリカ原産。
ミートタイプの豚で背脂肪が薄く、赤肉量が多い。
からだは黒色であるが、肩から前肢にかけて幅10〜30cmの白帯を持つ。
繁殖能力、保育能力に優れ、発育も良い。
成体の体重は250〜350 kg。雑種生産に広く用いられている。
3)大ヨークシャー種
イギリス原産。
ベーコンタイプの豚で、体は大型。皮膚は白色で、耳は薄くたっている。
成熟はやや遅いが、繁殖能力・哺育能力は優れている。
赤肉と脂肪の割合は均衡が取れている。
成体の体重は、350〜380kg。品種改良の品種として評価されている。
4)デュロック種
アメリカ原産。
ミートタイプの豚で、皮膚は褐色であり、固体によっては濃淡がある。
耳はたれ、先端部が前にかぶっている。
性質はおとなしく、強健で暑さに強い。
幅と深みがあり、産子数も多い。
成体の体重は、300〜380kg。発育・成熟が早いのが特徴。
5)バークシャー種
イギリス原産。
ミートタイプの豚で、体型はやや丸みを持つ。
皮膚は黒色であるが、四肢・鼻・尾の先に白はんを持つ。
黒豚は、バークシャー種の純粋種。
発育・産子数はやや劣るが、肉質・脂肪質ともに優れており、生肉用に適しています。
成体の体重は、200〜250kg。